12 – 14 September 2025
PACIFICO Yokohama

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2024 Highlights

2024年のTokyo Gendai は、7月5日-7日(VIPプレビューとヴェルニサージュは7月4日)、パシフィコ横浜で開催されました。40カ国から国内外からの来場者、コレクター、関係機関を迎え、全セクターにおいて好調な売上を記録しました。

ご来場いただいた皆様をはじめ、参加ギャラリー、スポンサー、パートナー、スタッフの皆様のおかげで第2回も成功のうちに終えることができたことを、心より感謝いたします。

出展参加ギャラリー

パブリック プログラム

Tokyo Gendai のパブリックプログラムは、様々な観点から現代アートをお楽しみいただけます。

Art Talks

アートトークは、アートや各界の重要な人々からの話を聞く貴重な機会となりました。8つのセッションが開催され、芸術と文化に関する重要なトピックが取り上げられました。

藤本 壮介 (建築家)

大林 剛郎 (株式会社大林組 取締役会長 兼 取締役会議長)

長谷川 祐子 (金沢21世紀美術館 館長 国際文化会館 アートデザイン部門 プログラムディレクター)

ルー ヤン (アーティスト)

マーク グリムシャー (PaceギャラリーCEO)

アレクサンダー S.C. ロウワー (カルダー財団理事長)

片岡 真実 (森美術館 館長)

スージュン・イ (韓国国立現代美術館キュレーター)

サリーナ・サッタポン (アーティスト)

名古 摩耶 (ARTnews JAPAN 編集長)

淺井 裕介 (アーティスト)

蔵屋 美香 (横浜美術館館長、横浜トリエンナーレ組織委員会総合ディレクター)

カーステン・ニコライ (アーティスト、ミュージシャン名 アルヴァ ノト)

真鍋 大度 (アーティスト、プログラマ、DJ)

内田 まほろ (キュレーター・JR東日本文化創造財団 TAKANAWA GATEWAY CITY 文化創造棟準備室室長)

田口 美和 (タグチアートコレクション共同代表)

木村 絵理子 (弘前れんが倉庫美術館 館長)

ペドロ・エルバー (早稲田大学 教授)

三嶋 りつ惠 (アーティスト)

石田 潤 (『GQ JAPAN』 ヘッド・オブ・エディトリアル・コンテント)

IntoArt -Dive into Your Creative Journey-​

今年の新たな取り組みとして、出展アーティストによる子ども向け無料ワークショップを開催しました。世界レベルの作家から直接アートを学び、作品づくりの楽しさを体感しながら、独創性を育むことができ、会場では講師となったアーティストたちの作品を見て回ることができるユニークな取り組みでした。世界的にも日本を代表する著名な彫刻家 名和 晃平とキュレーターの丹原 健翔が監督を務め、出展アーティストがナビゲーターとなりました。

以下クリエイターにより、ワークショップは開催されました。
ロバート・プラット (アーティスト/九州産業大学教授)
奥山 由之 (写真家/映像監督)
ブルノ・ボテラ (アーティスト)
川内 理香子 (アーティスト)
山田 康平 (アーティスト)

本ワークショップは、子どもの運動教室や就労支援事業、教育現場への参画を行う株式会社Gotoschoolが主催しました。

Sato 'Meadow'

現代アートの新たなテーマにスポットを当て、5つの大規模なインスタレーションを展開しました。

菅 木志雄 – 周集系

菅木志雄(1944-)は、60年代末~70年代にかけて起きた芸術運動「もの派」の主要メンバーとして活動。その後50年以上も第一線で活躍し、ものの多様な存在性によって表わす本質的な作品世界で、現代アートにおける独自の地平を切り開いてきました。戦後日本美術を代表するアーティストの一人として、すでに国際的な評価を確立しており、今までに400を超える国内外の展覧会に参加。作品はポンピドゥ・センター、テート・モダン、ニューヨーク近代美術館、M+や、東京国立近代美術館、東京都現代美術館をはじめ、国内外40以上の美術館に収蔵されています。
作品制作において、菅は木や、石、金属、ロープなどの「もの」を集め、選び、「もの」同士や、空間、人との関係性に対してささやかな様々なアプローチで、「もの」の持つ多様な存在の深淵を引き出し、顕在化してきました。

「わたしは、世界は個々のものがそのちがいをきわだたせながら、レンメンと連続しているものと考えていた。だから、個的でリアルなものが、そうでなくなる思考優先の概念化は、とうてい許容できるものではなかった。」(菅木志雄「潜在無限」、『KISHIO SUGA』東京都現代美術館個展カタログ、2015年)

菅は活動初期からその個々に散在する「もの」の存在が連なり、全体が生まれるということを常に意識してきたといいます。幼少期から森や林、川など自然の中の石や木をながめ、自然もものも人も、全ては対等で一続きであることへの気づき。「すべては分断できない。あらゆるものは存在することによって、それぞれの位置を得ている」という感覚を、作品に反映しています。

Udomsak Krisanamis – 全てのゲームは「ゼロ」から始まる 

ウドムサック・クリサナミスはタオルやシーツを作品の支持体とし、古紙、麺、ホワイトアウト、マーカーやテープといった日々手元にある素材で制作してきました。彼の絵画はしばしば古紙のコラージュで埋め尽くされ、紙にプリントされた0や6、9、P、Oやqといった数字や文字のゼロの部分を残して塗り込んでいます。その結果、絵画の表面にゼロが浮かび上がるような抽象画となっています。東洋的に0は常に全てであり、無である象徴です。街の雑踏、聞く音楽は作品にリズムを与えていて、彼は自分の作品をジャズのような「即興」と呼んでいます。最近では大きな円を描くために自転車の車輪を、小さな円にはボトルのキャップを用いています。彼の彫刻もまたレコードや、スニーカー、皿や袋など既存の製品を用い、どこからアートは始まるのかという興味深い疑問を投げかけます。東京現代では、人々がチェッカーのボードゲームを楽しみ、レコードをかけて音楽を楽しめるプラットフォームを展示します。シルクスクリーンされたボードはボトルコンテナーに乗せられ、人々は使い古したボトルキャップで遊びます。座るのは既存の椅子にオリジナルの布を貼った小さな椅子。今までの作品のように、日々目にする事物が作品となっています。参加してくださる皆さんはゲームや音楽の合間にクリサナミスの絵画とコラージュも楽しめる空間となっています。最近ではバンコクのハンドレッド・トンソン(2023)、シラパコーン大学アートセンター(2023)で個展、2022年のバンコク・アート・ビエンナーレに参加。作品収蔵先にはサンフランシスコ近代美術館、ウォーカー・アートセンター(ミネアポリス))、カルティエ財団(パリ)、サンドレット・レ・レバウデンゴ財団(トリノ)も含まれます。

ユーイチロー・E・タムラ – The Cowboy on the Grass

様々な分断や格差、そして環境問題など、現代には取り組むべき課題が山積している。そのような課題に日夜取り組む現代アーティストは、暴れる牛を乗りこなし、荒れ狂う馬にロープをかけるさながらカウボーイだ、と形容するならば、カウボーイたるアーティストには休息が必要である。草色の絨毯に座り、思い思いに休息をとるカウボーイ。その首にはバンダナが巻きつけられる。バンダナにはお馴染みのペイズリーが這いずり回る。人間の心理に安心を与えると言われるペイズリー、ゾウリムシやミドリムシのような原生動物、植物の種子や胞子、もしくは胎児などにも準えられ、生命や霊魂と結びつけられることも多い。そのいっぽうで、盗賊やギャングが身につけるバンダナにもペイズリーは這いずり回る。ときにそのような暴力にも加担するペイズリー、その生体は謎のままだ。そのようなペイズリーの上に身を委ねることは、アーティストのみならず現代を生きるわれわれに地球規模の根源的な休息と暴力的な謎を与えうる。作品《草上の休息》は、巨大な草色のバンダナ柄の絨毯の上にバンダナを巻いた3人のカウボーイが座り、思い思いの休息をとるというパフォーマティブな作品である。根幹にあるのはペイズリーという謎の存在と人間との出会い・混交、それによる生命・魂の回復である。構図はエドゥワール・マネによる《草上の昼食》を下地にした。

鬼頭 健吾 – LINES –

MtK Contemporary Artは、鬼頭健吾によるインスタレーション作品「Lines」とともに、映像作品「They Can’t Take Away from Us」、「Flower Diversity」を展示しました。

鬼頭は空間全体へ布やリボン、ひもや鏡などの既製品を配置して大規模なインスタレーションを展開してきました。空間へオブジェクトを配置する行為を絵画の制作行為と同義に捉える鬼頭健吾は、インスタレーションと絵画を往来しながら、色と形、そして光の生み出す効果を探求します。

「里」では、地表から真っ直ぐに立ち上がった鮮やかな線が鑑賞者の視点によってさまざまな表情を見せる「Lines」を展示。「花」では、この視覚体験が平面作品へと展開していきます。

奈良 美智 – Puff Marshie (Hirosaki Version, Shanghai Version) Edition of 3, 1AP

「泥沼の中に浮かんでいる白いもの」を想像して制作した作品。幼少期に、横断歩道の白のペイントと黒のアスファルトの上を歩く度に、白は安全の象徴で黒の部分は底なしの泥沼と感じていた。その子供の頃に持っていた感覚が本作に繋がる。奈良は、人にとって幼少期に持った感覚や記憶、想像の世界が唯一無二で、本来の自分の姿•オリジナリティであると考え、それらを創作の源としている。本作品は直径15cmほどの大きさの原型を20倍に拡大して制作したもの。この巨大な作品を前にすると鑑賞者は自身を小さく感じ、それぞれが幼少期に持っていた感覚が引き出される。

Tsubomi 'Flower Bud'​

「ALL THINGS ARE DELICATELY INTERCONNECTED (すべては繊細なつながりを持っている) 」と題した特別展示 Tsubomi ’Flower Bud’ 。 国籍や世代、文化的アイデンティティが異なる女性アーティスト4名にスポットライトを当て、分断化する世界状況の下、異なる物事に繋がりを見出す事で生まれる創造性や可能性を提示しました。
 
展示作家:
Jenny Holzer, SCAI THE BATHHOUSE (東京)
ミヤ アンドウ, Sundaram Tagore (New York, Singapore, London)
田島 美加, TARO NASU (東京)
Sareena Sattapon, SAC Gallery (Bangkok)
 

キュレーター:

天田万里奈(インディペンデントアートキュレーター、SPECTRUM共同設立者)
Soojung Yi(韓国国立現代美術館キュレーター)

Ne 'Root'​​​

Ne ‘Root’ では、国内で様々な活動を展開する芸術文化財団とのコラボレーションにより、特別なショーケースを展開しました。

国内外に芸術文化を発信する場として構想された江之浦測候所のコンセプトに加えて、2024年に着工予定の新たな展示施設「甘橘山美術館」や、白井 晟一が設計した邸宅「桂花の舎の建築計画について紹介しました。

2025年春開館予定の新美術館を含む、ベネッセアートサイト直島の新たな活動について紹介しました。

同財団の拠点として山梨県北杜市で運営する、芸術文化複合施設である清春芸術村を紹介しました。

都市開発や未来の都市づくりのあり方に関心を寄せるアーティスト、思想家、研究者の支援について紹介しました。

アートコレクターがお気に入りの作家を紹介し、コレクションの楽しさを伝える展覧会「My Pick」と、今年5月にリニューアルオープンしたギャラリースペースCADAN有楽町の活動を映像やパネルで紹介しました。

今年の Tokyo Gendai に、ぜひご参加ください

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