Barthelemy Toguo in space Un Yoshino Residency, photo by Kiyoshi Nishioka
絵画、彫刻、インスタレーション、パフォーマンスを橋渡ししながら、移動、アイデンティティ、社会正義といったテーマを探求するBarthélémy Toguoの作品。彼のアートはグローバルな問題と深く結びついており、国境を越えた人や物の移動、環境問題、政治的課題をしばしば取り上げています。
Barthélémy Toguoは、カメルーンにおいて新進気鋭のアフリカ人アーティストを支援する文化・芸術拠点「バンジュン・ステーション」の創設者でもあります。
本展は「Space Un」の1周年記念イベントの一環としての開催で、吉野でのアーティスト・イン・レジデンス期間中に制作された新作が展示されます。



吉野でのレジデンス期間中、地域の自然と文化のリズムに深く身をゆだねたBarthélémy Toguoは、豊かな森と伝統的な手仕事に囲まれながら、新たな素材や技法を探求し、自身のルーツであるカメルーンと日本の精神的な伝統との対話を作品に昇華させました。吉野での滞在は、彼の芸術的旅路における重要な章となり、「つながり」「エコロジー」「人間性の共有」といったテーマを深く描き出しています。

滞在中、トグオは地元の陶芸家 森本修と協働しました。森本修は、学生時代から東洋の焼き物に関心を持ち、卒業後は千葉県・我孫子の手賀沼湖畔に築かれた登り窯「我孫子窯」で30年以上にわたり陶芸に向き合ってきた人物です。ふたりの交流は、土という共通言語を通して文化と世代を超えた対話を実現しました。今回発表された陶芸作品群には、吉野の精神と、敬意をもって育まれた関係性が表れています。
展示は現在開催中ー2025年6月29日(日)まで。
場所:Space Un
東京都港区南青山2-4-9, KLO南青山ビル1F
営業時間:12:00-19:00
休廊:月火
詳細は、Space Unのウェブサイトにアクセス。