BLUM Tokyo の 「記憶の残像」 は、元永 定正と中辻 悦子の二人展です。戦後日本の前衛美術の発展に、時には共同で、時には個々の活動を通じ、大きな貢献を果たした二人の作品が展示されています。




元永定正(1922-2011)は、具体美術協会の初期メンバーとして知られ、抽象表現に対する革新的な探求で名を馳せました。彼の作品はしばしば遊び心に満ち、鮮やかな色彩や大胆で柔らかいフォルムを取り入れ、抽象絵画が到達点に達したと考えられていた当時、その枠組みを果敢に押し広げたと言われています。




中辻 悦子(1937 – )の「ポコピン」は、ベッドカバーの残布で縫った人間のようなオブジェがはじまりでしたが、彼女のキャリアを通じて、その探求へと発展しました。絵画で表現する彼女のポコピンは、抽象的に擬人化された表現になり、目を表すミニマルなフォルムや、ジオメトリックなシルエットは人間のような形をしています。彼女の遊び心溢れる作品は、大胆な形と色彩により、肉体を超越した人間の本質について考えるよう、誘います。
展示は4月4日(金)まで。
BLUM Tokyo
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-14-34
原宿神宮の森 5F
営業時間:火曜日 – 土曜日 12 PM – 6 PM
本展示の詳細は、BLUM のウェブサイト(英語)にアクセスしてください。
All photos by SAIKI, courtesy of BLUM