2024年の Tokyo Gendai パブリックプログラムを通じて、ざまざまな視点から現代アートを探求することができます。Tokyo Gendai ご来場の皆様は、パブリックプログラムをすべて無料でご堪能いただけます。
Art Talks
Art Talks (アートトークス)には、アーティスト、キュレーター、コレクターなど、さまざまな分野で活躍するリーダーが集います。今日のアート界の主要トレンド、トピック、動向についてのディカッションにより、現代社会の重要なテーマを探求します。
場所:パシフィコ横浜 2F アネックスホール F202
7月5日 (金)
セッション 2: 2 PM - 3 PM
アジアのアニメーションアートの美学とポリテクス
セッション 3: 4:30 PM - 5:30 PM
カルダー・エフェクト
7月6日 (土)
セッション 4: 12 PM - 1 PM
すべては繊細なつながりを持っている
セッション 5: 2 PM - 3 PM
アーティストと共につくる未来:淺井裕介 × 横浜美術館
セッション 6: 4 PM - 5 PM
インスピレーションとしてのパラドックス:技術的順応としての芸術実践
7月7日 (日)
セッション 7: 1 PM - 2 PM
ブラジルから読み解くアートシーンの新潮流
セッション 8: 3 PM - 4 PM
Art & Lifestyle
アーティストトーク:三嶋りつ惠
IntoArt -Dive into Your Creative Journey-
今年の新たな取り組みとして、出展アーティストによる子ども向け無料ワークショップを開催します。世界レベルの作家から直接アートを学び、作品づくりの楽しさを体感しながら、独創性を育むことができ、会場では講師となったアーティストたちの作品を見て回ることができるユニークな取り組みです。世界的にも日本を代表する著名な彫刻家 名和 晃平とキュレーターの丹原 健翔が監督を務め、出展アーティストがナビゲーターとなります。本ワークショップは、子どもの運動教室や就労支援事業、教育現場への参画を行う株式会社Gotoschoolが主催します。
Tokyo Gendai の来場者はIntoArt -Dive into Your Creative Journey-のワークショップを無料でご参加いただけます。お申し込みは以下ボタンからお願いいたします。
7月4日 (木)
ワークショップ 1: 2:30PM - 4 PM
F R U I T Y TWIN FACES ―same…but DiFFErent!!!
ゲスト作家 :
ロバート・プラット (アーティスト/九州産業大学教授)
参加人数: 20名
対象年齢: 3歳 – 15歳
ワークショップ 2: 5 PM - 6:30 PM
F R U I T Y TWIN FACES ―same…but DiFFErent!!!
ゲスト作家 :
ロバート・プラット (アーティスト/九州産業大学教授)
参加人数: 20名
対象年齢: 3歳 – 15歳
7月5日 (金)
ワークショップ 3: 11 PM - 12:30 PM
写真の原体験
ゲスト作家 :
奥山 由之 (写真家/映像監督)
参加人数: 6名
対象年齢: 5歳 – 10歳
ワークショップ 4: 12:30 PM - 2 PM
頭の中の家は噴水だ
ゲスト作家 :
ブルノ・ボテラ (アーティスト)
参加人数: 20名
対象年齢: 3歳 – 15歳
ワークショップ 5: 3 PM - 4:30 PM
写真の原体験
ゲスト作家 :
奥山 由之 (写真家/映像監督)
参加人数: 6名
対象年齢: 5歳 – 10歳
ワークショップ 6: 4:30 PM - 6 PM
頭の中の家は噴水だ
ゲスト作家 :
ブルノ・ボテラ (アーティスト)
参加人数: 20名
対象年齢: 3歳 – 15歳
7月6日 (土)
ワークショップ 7: 12 PM - 1:30 PM
Making sculpture as you eat
ゲスト作家 :
川内 理香子 (アーティスト)
参加人数: 20名
対象年齢: 3歳 – 15歳
ワークショップ 8: 2:30 PM - 4 PM
Making sculpture as you eat
ゲスト作家 :
川内 理香子 (アーティスト)
参加人数: 20名
対象年齢: 3歳 – 15歳
7月7日 (日)
ワークショップ 9: 12 PM - 1:30 PM
虹色のアートフレーム作り
ゲスト作家 :
山田 康平 (アーティスト)
参加人数: 20名
対象年齢: 3歳 – 15歳
ワークショップ 10: 2:30 PM - 4 PM
虹色のアートフレーム作り
ゲスト作家 :
山田 康平 (アーティスト)
参加人数: 20名
対象年齢: 3歳 – 15歳
Sato 'Meadow'
現代アートの新たなテーマにスポットを当て、5つの大規模なインスタレーションを展開します。
菅 木志雄 – 周集系
菅木志雄(1944-)は、60年代末~70年代にかけて起きた芸術運動「もの派」の主要メンバーとして活動。その後50年以上も第一線で活躍し、ものの多様な存在性によって表わす本質的な作品世界で、現代アートにおける独自の地平を切り開いてきました。戦後日本美術を代表するアーティストの一人として、すでに国際的な評価を確立しており、今までに400を超える国内外の展覧会に参加。作品はポンピドゥ・センター、テート・モダン、ニューヨーク近代美術館、M+や、東京国立近代美術館、東京都現代美術館をはじめ、国内外40以上の美術館に収蔵されています。
作品制作において、菅は木や、石、金属、ロープなどの「もの」を集め、選び、「もの」同士や、空間、人との関係性に対してささやかな様々なアプローチで、「もの」の持つ多様な存在の深淵を引き出し、顕在化してきました。
「わたしは、世界は個々のものがそのちがいをきわだたせながら、レンメンと連続しているものと考えていた。だから、個的でリアルなものが、そうでなくなる思考優先の概念化は、とうてい許容できるものではなかった。」(菅木志雄「潜在無限」、『KISHIO SUGA』東京都現代美術館個展カタログ、2015年)
菅は活動初期からその個々に散在する「もの」の存在が連なり、全体が生まれるということを常に意識してきたといいます。幼少期から森や林、川など自然の中の石や木をながめ、自然もものも人も、全ては対等で一続きであることへの気づき。「すべては分断できない。あらゆるものは存在することによって、それぞれの位置を得ている」という感覚を、作品に反映しています。
Installation view from “20th Anniversary of the Iwate Museum of Art: Kishio Suga: The Existence of ‘Things’ and the Eternity of ‘Site’” at Iwate Museum of Art, Morioka, Japan, 2022
菅 木志雄, 周集系, 1998, 木、スチールパイプ、スチール棒, 212 x 410 x 600 cm
Courtesy of the artist and Tomio Koyama Gallery
Udomsak Krisanamis – 全てのゲームは「ゼロ」から始まる
ウドムサック・クリサナミスはタオルやシーツを作品の支持体とし、古紙、麺、ホワイトアウト、マーカーやテープといった日々手元にある素材で制作してきました。彼の絵画はしばしば古紙のコラージュで埋め尽くされ、紙にプリントされた0や6、9、P、Oやqといった数字や文字のゼロの部分を残して塗り込んでいます。その結果、絵画の表面にゼロが浮かび上がるような抽象画となっています。東洋的に0は常に全てであり、無である象徴です。街の雑踏、聞く音楽は作品にリズムを与えていて、彼は自分の作品をジャズのような「即興」と呼んでいます。最近では大きな円を描くために自転車の車輪を、小さな円にはボトルのキャップを用いています。彼の彫刻もまたレコードや、スニーカー、皿や袋など既存の製品を用い、どこからアートは始まるのかという興味深い疑問を投げかけます。東京現代では、人々がチェッカーのボードゲームを楽しみ、レコードをかけて音楽を楽しめるプラットフォームを展示します。シルクスクリーンされたボードはボトルコンテナーに乗せられ、人々は使い古したボトルキャップで遊びます。座るのは既存の椅子にオリジナルの布を貼った小さな椅子。今までの作品のように、日々目にする事物が作品となっています。参加してくださる皆さんはゲームや音楽の合間にクリサナミスの絵画とコラージュも楽しめる空間となっています。最近ではバンコクのハンドレッド・トンソン(2023)、シラパコーン大学アートセンター(2023)で個展、2022年のバンコク・アート・ビエンナーレに参加。作品収蔵先にはサンフランシスコ近代美術館、ウォーカー・アートセンター(ミネアポリス))、カルティエ財団(パリ)、サンドレット・レ・レバウデンゴ財団(トリノ)も含まれます。
Udomsak Krisanamis, Every game begins with “LOVE”, 2023, Silk screened checker tables, chairs with original fabric, bin caps, beer crates, works on canvas, works on paper, found materials, record player, records, sound system, dimensions variable
Courtesy of the artist and GALLERY SIDE 2
ユーイチロー・E・タムラ – The Cowboy on the Grass
様々な分断や格差、そして環境問題など、現代には取り組むべき課題が山積している。そのような課題に日夜取り組む現代アーティストは、暴れる牛を乗りこなし、荒れ狂う馬にロープをかけるさながらカウボーイだ、と形容するならば、カウボーイたるアーティストには休息が必要である。草色の絨毯に座り、思い思いに休息をとるカウボーイ。その首にはバンダナが巻きつけられる。バンダナにはお馴染みのペイズリーが這いずり回る。人間の心理に安心を与えると言われるペイズリー、ゾウリムシやミドリムシのような原生動物、植物の種子や胞子、もしくは胎児などにも準えられ、生命や霊魂と結びつけられることも多い。そのいっぽうで、盗賊やギャングが身につけるバンダナにもペイズリーは這いずり回る。ときにそのような暴力にも加担するペイズリー、その生体は謎のままだ。そのようなペイズリーの上に身を委ねることは、アーティストのみならず現代を生きるわれわれに地球規模の根源的な休息と暴力的な謎を与えうる。作品《草上の休息》は、巨大な草色のバンダナ柄の絨毯の上にバンダナを巻いた3人のカウボーイが座り、思い思いの休息をとるというパフォーマティブな作品である。根幹にあるのはペイズリーという謎の存在と人間との出会い・混交、それによる生命・魂の回復である。構図はエドゥワール・マネによる《草上の昼食》を下地にした。
Yuichiro E Tamura, The Cowboy on the Grass, 2024, Carpet, cowboys, 500 x 500 cm
Courtesy of the artist and KOTARO NUKAGA
鬼頭 健吾 – LINES –
MtK Contemporary Artは、鬼頭健吾によるインスタレーション作品「Lines」とともに、映像作品「They Can’t Take Away from Us」、「Flower Diversity」を展示いたします。
鬼頭は空間全体へ布やリボン、ひもや鏡などの既製品を配置して大規模なインスタレーションを展開してきました。空間へオブジェクトを配置する行為を絵画の制作行為と同義に捉える鬼頭健吾は、インスタレーションと絵画を往来しながら、色と形、そして光の生み出す効果を探求します。
「里」では、地表から真っ直ぐに立ち上がった鮮やかな線が鑑賞者の視点によってさまざまな表情を見せる「Lines」を展示。「花」では、この視覚体験が平面作品へと展開していきます。
Kengo Kito, LINES, 2024, movie, color coated aluminum pipe, 330.9 x 650 x 800 cm
Courtesy of the artist and MtK Contemporary Art
奈良 美智 – Puff Marshie (Hirosaki Version, Shanghai Version) Edition of 3, 1AP
「泥沼の中に浮かんでいる白いもの」を想像して制作した作品。幼少期に、横断歩道の白のペイントと黒のアスファルトの上を歩く度に、白は安全の象徴で黒の部分は底なしの泥沼と感じていた。その子供の頃に持っていた感覚が本作に繋がる。奈良は、人にとって幼少期に持った感覚や記憶、想像の世界が唯一無二で、本来の自分の姿•オリジナリティであると考え、それらを創作の源としている。本作品は直径15cmほどの大きさの原型を20倍に拡大して制作したもの。この巨大な作品を前にすると鑑賞者は自身を小さく感じ、それぞれが幼少期に持っていた感覚が引き出される。
Puff Marshie (Hirosaki Version, Shanghai Version), 2006, Urethane on FRP, 300 x 150 cm, Edition of 3, 1AP
© Yoshitomo Nara; Courtesy of the Yoshitomo Nara Foundation and BLUM, Los Angeles, Tokyo, New York
Tsubomi 'Flower Bud'
キュレーター: 天田万里奈(インディペンデントアートキュレーター、SPECTRUM共同設立者) Soojung Yi(韓国国立現代美術館キュレーター)
Jenny Holzer, PURPLE TRUISMS SURVIVAL, 2006, Mini LED sign with blue & red (purple) diodes, Ed.2/100, 10.2 x 12.4 x 3.8 cm Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE, photo by Nobutada Omote
Jenny Holzer, Truisms 6, 1994, Electronic mini LED sign (110 Volt adapter) with anodized aluminum housing: red, green and yellow diodes, ed.56/100, 10.2 x 13 x 4 cm Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE, photo by Nobutada Omote
Mika Tajima, Negative Entropy (Inscape Holding Breath Meditation, Hex), 2024, Cotton, polyester, nylon, wool acoustic baffling felt, and white oak / 140.3 x 274.3 x 5.1 cm (panel), 145.1 x 279.1 x 7.5 cm (framed) ©Mika Tajima Courtesy of TARO NASU, photo by Charles Benton
Miya Ando, Yuugure (Evening) Cloud September 2 2023 6:18:06 PM NYC, 2023, Dye, ink, pure micronized silver, resin & urethane on aluminum composite, 127 x 127 cm Image courtesy of Sundaram Tagore Gallery
Miya Ando, Yuugure (Evening Cloud) June 15 2023 7:57 PM NYC, 2023, Dye, ink, pure micronized silver, resin & urethane on aluminum composite, 127 x 127 cm Image courtesy of Sundaram Tagore Gallery
Miya Ando, Yuugure (Evening) Cloud September 5 2023 6:07:19 PM NYC, 2023 Dye, ink, pure micronized silver, resin & urethane on aluminum composite, 127 x 127 cm Image courtesy of Sundaram Tagore Gallery
Sareena Sattapon, Balen(ciaga) I belong: Quarantine VI, 2020, Watercolours on paper, 26.5 x 19 cm ©Sareena Sattapon, courtesy of SAC Gallery
Sareena Sattapon, Balen(ciaga) I belong: Quarantine VII, 2020, Watercolours on paper, 26.5 x 19 cm ©Sareena Sattapon, courtesy of SAC Gallery
Sareena Sattapon, Balen(ciaga) I belong, 2022, Video performance, 11 mins, Ed.2/10 ©Sareena Sattapon, courtesy of SAC Gallery
Ne 'Root'
Ne ‘Root’ は、日本を代表する複数の財団による特別展です。
国内外に芸術文化を発信する場として構想された江之浦測候所のコンセプトに加えて、2024年に着工予定の新たな展示施設「甘橘山美術館」や、白井 晟一が設計した邸宅「桂花の舎」の建築計画について紹介。
2025年春開館予定の新美術館を含む、ベネッセアートサイト直島の新たな活動について紹介。
同財団の拠点として山梨県北杜市で運営する、芸術文化複合施設である清春芸術村を紹介。
都市開発や未来の都市づくりのあり方に関心を寄せるアーティスト、思想家、研究者の支援について紹介。
アートコレクターがお気に入りの作家を紹介し、コレクションの楽しさを伝える展覧会「My Pick」と、今年5月にリニューアルオープンしたギャラリースペースCADAN有楽町の活動を映像やパネルで紹介。