“Ellsworth Kelly”, installation view at TARO NASU, Tokyo, 22 March—10 May 2025
© Ellsworth Kelly Foundation, Courtesy of Matthew Marks Gallery and TARO NASU
Photo by Keizo Kioku
現在開催中：TARO NASUでEllsworth Kelly個展を開催
「心の目を閉じて目だけで見ると、究極的にはすべてが抽象と化すのです。」
アメリカ現代美術における孤高の巨人とも呼ばれるエルズワース・ケリー（1923ー2015) は、ハードエッジ・ペインティングやカラーフィールド・ペインティングの展開に多大な影響を与えた存在として知られています。彼の作品は幾何学的な形状と明確な色彩が特徴で、自然界の物体を色彩と形態に「分解」して抽象的に表現することに生涯をかけて取り組みました。
第二次世界大戦中、「Ghost Army ゴーストアーミー」とも称された特殊部隊に配属されたケリーは、カモフラージュのデザイン・製作や対独音響欺瞞技術を担当し、戦後はフランスに滞在。ジャン・アルプの偶然性を制作に取り込む手法やアンリ・マティスの単純化を志向する線に学びました。
今回の展覧会では60年代に描かれたペインティングを含む、コラージュ、ドローイング、写真を含む合計17点の作品を展示し、ケリーの目指したものを多面的に紹介しています。
展示は5月10日(土)まで。
場所：TARO NASU
〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9ピラミデビル4F
営業時間：11:00-19:00
休廊：日月祝
入場：無料
詳細は、TARO NASUのウェブサイトにアクセス。
